初心者必見!COBOL言語を効率よくマスターする勉強法とは | 学習講座

手続き言語と呼ばれるCOBOL言語を初心者でも効率よくマスターする勉強法とは

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論理的思考(ロジカルシンキング)とは

論理的思考(ロジカルシンキング)とは、決められたルールに沿って情報を整理・分析し、物事の因果関係を明確にする考え方です。

一般的なロジカルシンキングは、合理的な判断や論理的な説明の元となる考え方を指し、コンピュータの世界では、求められるアウトプットが何で、そのためにはどのようなインプットが必要で、インプットをどのように加工すると、求められるアウトプットが得られるかを論理的に考えることができる能力と言えるでしょう。

COBOL言語を勉強するために論理的思考が必要な理由

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企業がコンピュータでシステムを作るときには明確な目的があります。

システムを作る目的は、見やすい事務帳票を作ることであったり、給与計算をすることであったりとさまざまですが、共通しているのが目的を実現するためには、コンピュータに仕事をさせなければならないという点です。

コンピュータは与えられたコード(命令)通りの仕事をしますが、論理的に破たんした命令を与えると、人間が期待するアウトプットを出すことができません。人間はコンピュータが確実な仕事ができるように、論理的な命令を与える必要があります。

その論理的な命令を与える手段として用意されている言語の1つがCOBOL言語です。

COBOL言語を勉強し、COBOL言語の文法を全て覚えても、目的を実現するためにCOBOL言語の命令群を論理的に組み立てることができなければ、ITエンジニアとして実社会では通用しません。また、ロジカルシンキングで論理的に機能や命令を考えることができると、COBOL言語でプログラミングすることが容易になります。

論理的思考(ロジカルシンキング)の基本!機能を考える

コンピュータの世界では、目的を実現する(必要なアウトプットを得る)ために、インプットとして何が必要なのかを考え、インプットが決まると、インプットをどのように加工すればアウトプットを得られるのかを考えます。

この加工で、どのようなことができるとアウトプットになるのかを考えることが、プログラムの機能を考える工程です。

機能は大きな機能から考え、大きな機能を構成する小さな機能にどんどん分割します。このように機能を分割することにより、機能が構造化されていき、プログラムを作るときに自然と構造化プログラミングとなるのです。

機能を処理フロー化し詳細処理を考える

機能の洗い出しができたなら、機能を実現するための処理手順をフロー化します。

例えば、自動販売機で缶コーヒーを買うという機能を処理フロー化してみましょう。

自動販売機で缶コーヒーを買うためには、以下のような機能が必要です。

・鞄から財布を取り出す機能
・財布からお金を出す機能
・自動販売機にお金を入れる機能
・自動販売機のボタンを押す機能
・缶コーヒーを取り出す機能

これらの機能を実現するための処理手順の1部を細分化したフローをご紹介します。

勉強法-論理的思考-フローチャート

上級プログラマと呼ばれる人たちは、このような処理フローが頭の中でできあがっているからこそ、パソコンに向かってすらすらとコーディングすることができるのです。

処理フローをコード化するための3つの処理パターン

これまでは、COBOL言語の効率的な勉強法として、ロジカルシンキングについてご説明してきましたが、ここでは処理フローをCOBOL言語でプログラミングするために、まず覚えておくべき基本的な3つの処理パターンをご紹介します。

処理パターン1:順次処理
順次処理とは、書かれた命令を上から順番に実行して行く処理パターンです。

例えば、データ項目Aに1を設定し、データ項目Bに2を設定し、データ項目AとBを加算した結果をデータ項目Cに格納すると言った処理になります。COBOL言語では、以下のようにコーディングします。

MOVE 1 TO A.
MOVE 2 TO B.
COMPUTE C = A + B.

処理パターン2:分岐処理
分岐処理とは、条件を満たすとある処理を実行するというように、枝分かれする処理パターンです。COBOL言語では、IF文やEVALUTE文などで分岐処理を実現します。

処理パターン3:繰り返し処理
繰り返し処理とは、条件を満たす間、または条件を満たすまでの間、繰り返し実行する処理パターンです。

COBOL言語では、PERFORM文などで繰り返し処理を実現します。古いプログラムでは、まれにGO TO文で繰り返し処理を実現しているものがありますが、現代の構造化プログラミングではGO TO文はほとんど必要ありませんので、GO TO文を使わないようにしてください。

COBOL言語の文法だけを覚えても、COBOL言語をマスターしたとは言えません。求められるアウトプットを実現するCOBOL言語の命令を論理的に組み立てていく力が必要です。

物事を決められたルールに沿って整理・分析し、物事の因果関係を明確にするロジカルシンキングができれば、論理的にCOBOL言語の命令を組み立てるのが容易になります。COBOLに入門したばかりの方は、ぜひロジカルシンキングをマスターし、COBOL言語を使いこなしましょう。

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